ピノ・ノワール ラトゥーファ 2018

スミレやイチゴ、ローズヒップを想わせ、バニラやナッティな香りも持ち合わせます。 洗練されたタンニンと引き締まった酸、さらにクロ・デ・フの個性たるミネラリーな要素が溶け込み、細身でかつ筋肉質なエレガントな美しさがあります。

クレージーな男たち

クロ・デ・フとはクレージーな男達の意味だそうです。人とはかけ離れた発想でうみだされる彼らのワインのコンセプトをユニークに表現しています。

チリワイン界に変革を起こす風雲児たち

彼らは、世界各国でキャリアを積んだ、チリのワインスペシャリスト達。工業的なワインが生産されることが多いチリの中で人的介入を極力控え、テロワール（土地の個性）が反映されたワインを造ることを信条としています。

世界的なワイン地質学者であるペドロ・パッラ氏がコンサルタントとして立ち上げから参加しています。 パッラ氏は自身のワイナリーを持ちながら、イタリア屈指の醸造家『アルベルト・アントニーニ氏』とタッグを組みアメリカ、イタリア（ポッジョトンド）、アルゼンチン（オルミガス）で、又フランス、アルメニア、ウルグアイでもコンサルタントを行っています。

ラトゥーファがうまれる畑

ラトゥーファはチリ南部のマジェコ・ヴァレーで作られます。 マジェコでなければならない理由、それはこの地が完璧な気候を持ち、チリで長年に亘りパッラ氏が追い求めていた、バランス感と理想的なアルコール度数を持つワインをうみ出す地がここにあると確信したからです。

マジェコ・ヴァレーでは2010年より9haの地でブドウ栽培を開始しました。7ヘクタールの畑ではピノ・ノワールを栽培します。（クローンは777、828そしてデーヴィス1）その他、1ヘクタールの畑でシャルドネ、1haの畑でリースリングを栽培しています。 農法としてはビオディナミを実践、ここには素晴らしい粘土質土壌があるので、耕作は馬を使い土を押しつぶさないように心がけています。株密度は1ha当たり7000本と密植で、これまで一度も灌漑をおこなったことがありません。

涼しく、9ヶ月もの間雲がかかり、年間降雨量は1000-1200ｍｍ程に及びます。しかし、とても強い風が吹き付けることで、カビ菌の繁殖を防がれ、ブドウは健康に清潔に成長することができます。ブドウの成熟期間は長く、ゆっくり進むため、糖度の蓄積と酸の保持のバランスがよく、非常にエレガントなワインが生まれます。