フランチャコルタ サテン 2018

【匠の泡】 フランチャコルタとは、イタリアのロンバルディア州で作られるシャンパーニュ製法のスパークリングワインです。 密閉された瓶内で二次発酵を行うために、二酸化炭素が溶け込み炭酸になると同時に、発酵に使われる酵母がワインとよく接触するために、酵母（= イースト）由来の香りがワインにもたらされます。

1997年、造り手であるフェルゲッティーナがはじめて作ったフランチャコルタで、いきなり最高評価を獲得したのがこちらの「サテン」です。 36ヶ月の長期の瓶内熟成により、香ばしいトーストのような酵母の香りがワインに溶け込んでいますが、同時にハチミツのような香りが負けず劣らず広がっています。 ベースとなるワインは、一部樽でも熟成されており、飲み口はふくよか。 丸みのあるバランスのとれたスパークリングワインです。

▼ 生産者ストーリー オーナーのロベルト・ガッティ氏。彼はフランチャコルタメーカーである「ベッラヴィスタ」にて18年間、栽培・醸造責任者を務め、ブランドの名声を確立した立役者です。 そんな彼がわずか5haの畑でスタートした自信のブランドが、フェルゲッティーナ。 周りが効率的で大規模な企業型ワイナリーであるのに対し、彼は全て自分の手の届く小さな規模でワイン造りを行っています。 家族で力を合わせて丁寧に造った温かみのあるワインは、世間の人々の心を捉え口コミで評判となりました。 イタリアの有名評論誌でも最高評価を獲得しています。

「良い年は誰でも良いワインを造ることが出来る。しかし、フェルゲッティーナでは困難といわれるヴィンテージでも、良年に引けをとらない良いワインを造ることができる。それに対して絶対の自信がある。」 そう語るロベルト・ガッティ氏の言葉には、フランチャコルタに40年間向き合い続けてきた職人としての自信があふれています。

▼ 特徴的なピラミッド型のボトル 特許を取得している特殊なピラミッド型ボトルを採用しています。このボトルは、澱（ワイン内の成分が結晶化したもの）と触れる面積を広げ熟成による味わいにコクと旨味を一層深く感じることができるよう設計されています。このボトルは底が四角形になっているため、衝撃には弱くなります。そのためより分厚いガラスを使わなければならず、他社と比べボトルにも高いコストがかかっていますが、良心的な価格で提供してくれています。