シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン 2015

正統派マルゴーのスタイルを守りつつ、ビオディナミ（有機栽培に哲学的思考をかけ合わせたような農法）100%という先進的、かつサステナブルなワイン造りも行っているシャトー・デュルフォール・ヴィヴァン。 格付け2級というトップの評価を受けながら、知名度が低かったために、いまでも価格は非常に良心的です。

かつてはシャトー・マルゴーだった格付け2級シャトー

1855年のメドック格付けで、マルゴー２級を与えられた誉れ高きデュルフォール・ヴィヴァン。当時の格付けでは、メドック全体で９番目というとても高い評価を与えられました。 1937年から1961年までは格付け1級のシャトー・マルゴーに所有され、シャトー･マルゴーのワインとして売り出されていた歴史があり、シャトーのポテンシャルの高さがわかる一方、世界的にはデュルフォール・ヴィヴァンの名前が知られることはありませんでした。

長く低迷が続いたシャトーの革新が始まったのは1990年代になってから。1992年から現在のゴンザッグ・リュルトン氏がオーナーとなり大きく設備投資を行ったことで、品質は大きく向上しました。 もともとマルゴーが所有するほどのポテンシャルの高い畑だったので、それに見合う惜しみない投資を行ったことで、60年近くマーケットから姿を消していたシャトーは、奇跡の完全復活を遂げたのです。

ボルドーでわずか５シャトーのみ！ビオディナミ100％実践

ボルドーは海洋性気候で雨も多く、1シャトーの畑もかなり広いことから、有機栽培を実施するのが非常に難しい土地です。 ですが、デュルフォール・ヴィヴァンでは、自然な栽培を行うことで環境に良いことはもちろん、畑で働く人たちにも、そして飲んでもらう人たちにも優しい農法を目指し、サステーナブル農法を実践してきました。 2009年からは畑の一部でビオディナミ農法を始め、2011年には50％、そして2013年からは100％ビオディナミでブドウを栽培しています。