ヴーヴレ ドゥミ・セック 2020

1995年からビオディナミを実践するヴーヴレのドメーヌ。 ジャスミンや蜂蜜の香りにミネラルが加わる穏やかなワインで、ほのかな酸味とも自然に調和しています。

カーヴィストがわざわざ買い付けに来る希少ヴーヴレ

リリース量の55％は、ドメーヌ直販売。 その品質の高さから、フランス国内のレストランやカーヴィストがわざわざ直接足を運んでまで買いに来るそうですが、生産量が追いつかず入手困難なワイナリーです。

ヴーヴレのワイン発祥の地「マルムティエ大修道院」

2世紀の初め頃、マルムティエ大修道院は西ヨーロッパで最大の修道院の一つでした。諸国の王や法王たちがマルムティエを訪れてはロワール渓谷の丘に広がるブドウ畑に囲まれて聖マルティヌス（ワインの守護聖人として知られる）のワインを飲んでいたとされています。 その後1789年のフランス革命によりマルムティエ大修道院は破壊され、衰退の一途をたどります。 19世紀後半にはフィロキセラ（ブドウを枯死させる虫）が襲い、この地のワインは完全なる終焉を迎え、世間から忘れ去られていったのでした。

その後、修道院は200年ほど世間から忘れ去られていましたが、トゥーレーヌのワイン組合とトゥールの町一体で協働し、もう一度この歴史ある地に光を当てようと活動を始めます。 ドメーヌ・シュヴローもその取り組みに参加し、クロ・ド・ルージュモンの畑を50年間借りる権利を受けました。

ワイナリーはこの歴史的価値のある畑で良質なワインを作るため、1995年にブドウ樹の植え替え、同時にビオディナミ栽培を始めました。 現在はクリストフ、ステファンの兄弟が、信じられない価格で高品質のヴーヴレを造り上げています。